アナログな機械の魅力

何でもデジタルなものに慣れた生活をしていると、アナログな機械に触れるとちょっと安心します。いい例として、ミシンとカメラ。コンピューターミシンやデジタルカメラが完全に普及してしまい、昔の型のものはほとんど手に入りません。昔のものは「機械式」とでもいうのですかね、鉄の塊のようで本当に丈夫で、壊れたら直せる可能性が高いものが多いんですよ。近年の電子機器のデリケートさに、おいおいお前たちもっと丈夫になって頑張れよとでも言っているかのようなナイスガイに例えたい機械式ミシンとカメラ。


上はSEIKOのTE-5という下送りミシンの筒の部分。金属の冷たさの中に、熱い想いをもっていることと思われます(きっと。)ちなみに写真は押えを短く加工して小さい円筒形を縫えるように改造したときに撮影したもの。作った製品は撮影するのですが、なかなかミシンを撮影する機会がないんですよ。かわいそうね。

次は上の写真、二眼レフのminoltaのAUTOCORD。これは壊れたものを譲り受けて、分解修理したものです。そして、中身をあけたところの写真が下です。なんかアートですよね、これまた冷たさの中に熱い想いを感じざるを得ない。

あー、俺は歯車なんだ、どうせ歯車なんだ!新入社員のころは、そんな風に思っていた時期もありました。でも、この歯車が重要だったんです。歯車が一つでも欠けると、もう全然カメラは動かないんですよ!部品がずれているのに気づかず組みなおしたらガッチガチに硬くなって動かなくて。ちっちゃい歯車ほどすごい仕事してますね。


ちょっと待てよ。「歯車である」という例えは、これだけ重要なことをしても脚光を浴びないという意味か?私は、みんな同じことをやらされていて、欠けても別の歯車がある、といった意味で使っていましたね。当時、本当の歯車の働きを知っていたらまた違った考えを持っていたんだろうなーと、かなり話が逸れて終わりにします(笑)。





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