先日、友達に「椅子の座面を張り替えるのって結構簡単なんだよ!」と教わりました。
そんな折、たまたま椅子を買うチャンスがやってきたのです。
これです↓
中古品で税込680円!
現在、作業台にいるときは背後に腕ミシンがあり、よし縫うぞっていうときに椅子を移動して反対を向くようにしていました。
美容師さんが使うような、回転座面のキャスター付き椅子があればなーと思っていたのでタイミングよく出会えたものです。
ただ、座面に重いものを載せた跡がくっきりと入っており、この辺が訳ありなのかーと思った瞬間、友達の言葉が思い浮かびました。
「座面を張り替えるのは結構簡単!」
よーし、買っちゃえ。
それでは修行日記のはじまりです。
手順をざっくり写真付きでいきますよ。
座面が椅子足とねじで接合されているものは、大抵座面の取り外しができて座面の交換ができるようです。この椅子は四か所のネジです。
↑はい、簡単に座面が取れました!油圧シリンダーの調節ボタンが見えます。
↑タッカーのステープルが49箇所!菊寄せというか、ギャザーをつけて同一方向へ山を倒してきっちりと合皮が留められています。
これをひとつずつ、ニッパーとペンチを使って抜いていきます。また交換するかもしれないので、自分がやるときにはここまでステープルを丈夫に打たなくてもいいかなと思いました。
合板と合皮をはがすことが出来ました。クリーム色のものはスポンジです。
あー、でっかい「萩の月」だなーこりゃ。萩の月、食べたい。
御用邸の月(那須の月)もいいな。
座面板の直径は34センチ。
これにかぶせる合皮の寸法はというと…。
大体、直径46センチといったところです。
伸びてしまっているので精度は低いです。
台座の下カバーがはまらないといけないので、合皮の厚みをスナップノギスで測定したところ、0.8ミリ厚という感じでした。
本革での張替えを考えているので、丸く形状を整えやすくするためには厚い革では難しいので、1.2ミリの牛革シュリンクレザーの余り部分を使うのが妥当かなと思いました。落ち着いた青色のものです。
こんな感じで、合皮の元のカバーをきちんと押さえて、ラフに輪郭をけがきます。
使っているのは銀ペンというものですが、普通のペン書きをしたとしても見えない部分となりますので心配はいりません。
表面の革の状態が良い部分がきちんと入るように真ん中よりすこーしシフトさせて位置決めします。
そしてタッカーを打ちます。おっと、言い忘れてました。タッカーとステープル(芯)は必須ですので、ご用意をお忘れなく。
ばちーんばちーんとやってるところは写真が撮れず。
はい、できあがり!革がやわらかいこともあり、ギャザーもつまんで倒す、つまんで倒すの繰り返しで30個で完了。このあと、ステープルの頭や全体をなじませるために軽く金槌で叩いて落ち着かせます。
はいこんな感じです。角部分のもたつきが少しみえますが、ギャザーをもっと細かくするともっと曲線がきれいに出ると思います。
はい完成!ミシンを踏むときは座面を下げ気味にして使う予定です。
思った以上に革の面積が必要でした。
今回は50cm×50cm内で円形を切り抜いているので、
2500cm^2 / (10×10) = 25 DS (革は10cm四方を1デシという単位で数える)
端切れではまかなえない大きさですから、革を買って施工するとなると案外コストはかかるかもしれませんね。
でも、端切れをツギハギしてというのもかわいいですよね。布を使うのもGOOD。
椅子の座面は、結構簡単に変えられますよ!(笑)
うーん、これは友達に報告しなきゃな。慣れていれば二時間ぐらいで全て終わりますが、
やはりタッカーや革を調達するとちょっとコストは上がるかもしれません。
でも面白いこと間違いなし!楽しいのでみなさんもぜひチャレンジを!
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