こんにちは!
洗い加工してこなれた感じに見せるショルダーバッグ。
「こなれ感」ってやつですかね。「抜け感」とかの仲間。
革は濡れるとシミや移染が気になりますが、
洗い加工はざぶんと水に浸してしまいます。
全体が濡れると部分だけのシミは起きないのです。
(ただし、染料染めの色落ちはします)
また、乾燥すると革の線維が詰まって硬化しますが、
洗い加工はその特性を風合いとして利用しています。
この性質、「革ってすごいな」と思う部分なのですが、
革をなめす(皮から革へ加工する)の漢字表記「鞣す」は
皮を柔らかくすると書くんですよね。
「鞣し」というのは皮が硬くならないようにする技術でもあるわけです。
水に浸けたらバッグの型崩れがしないくらいに「張り」が出るのですが、
一度なめされた革でさえここまで硬化するので、原皮のままだと全く日常では
扱えないくらい硬くなると思います。
先人達が開発したタンニンなめしの技術、それは革新的な技術だったことでしょうね。
おっと、革新にも「革」が入っていました!
それではまた。
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