ファスナーの動きが悪い時の対処方法

こんにちは。

久々に修理のお話です。



今回はファスナーの引き手を修理しました。

修理前の状態としては、引き手が消失してファスナーのスライダーの動きも硬くなっていました。

スライダーも故障しているかと思いましたが、ファスナーのメンテナンスをしたらスムーズに動くようになりましたので、丸リング+似た革での引き手を制作して完了です。


ジップウォレットでよくあるのは、スライダーの動きが重くなってくることです。

原因としては、財布の中身が多くなって側面が膨らむと開けにくくなり、

更に開閉動作を繰り返すことでスライダーの負荷が増します。

毎回開けるときに力が必要になってくると、そのうち引き手の根元が削れはじめます。

こちらのお財布もそんな状態になり、引き手の根元が弱くなって割れてしまったのかも。

ラウンドファスナーはコーナーが2か所あるので、

ファスナーを開けるときの強い負荷を2回かけることになるのも要因かもしれないです。


お財布のファスナーが重いなと感じたら、以下のことを試してみて下さい。


財布のファスナーの動きが悪い時の対処方法

① ファスナーの務歯(むし)部分を濡れた布で拭いて汚れをよく落とす。

② 務歯部分の裏側を目の細かいサンドペーパーで軽く研磨し、再度拭く。

③ 綿棒しみ込ませたシリコンオイル(潤滑油)で、ファスナーの表裏からなぞる様に塗布する。

 (ファスナーの布地にオイルが染みないように「極少量」を塗るのがコツ)


①をやっただけでもスライダーの動きが軽くなったりしますよ。

お試しあれ。


そうそう、務歯って、ファスナー開発当初は手作業で圧着してたらしいです。

それが成長して世界のYKKになっていくというお話はまた別の機会で…

ちなみにファスナーとジッパーとチャックはどれも同じものを指します。


それではここらで締めましょう!

ではでは。






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