最近気にいっているアニリン染めのヌメ革。
以下の三つのケア製品で水滴をかける実験をしてみました。
① コロンブス COLUMBUS ヌメ革用クリーム ナチュラル素材専用
(いつも使用している無溶剤で匂いのない優しいクリーム)
② [エム・モゥブレィ] デリケートクリーム 2026
(さらっとした仕上がり感で革に潤いを与える、一番気に入っているクリーム)
③ [エムモゥブレイ] M.MOWBRAY M.モゥブレィ プロテクターアルファ
(撥水対策の強い味方、これ一本でオールマイティに撥水)
以下、革片の並び順は
[何も塗布していない革片] [③撥水スプレー]
[①のクリーム] [②のクリーム]
となっています。
水を垂らしました。撥水スプレーとモウブレイのクリームが撥水しています。
すぐに水滴を拭き取った後が上の画像です。
撥水していなかった左の二つの革片は水が浸透しています。
一晩乾燥させた結果、水がしみ込んだ革片にはうっすらと跡が残りました。
結果
撥水スプレーに撥水効果があるのは当然の結果なのですが、
保革クリームのワックス成分が水を弾いてくれることが分かりました。
つまり、定期的にレザーケアをしておけば、急な雨に出くわした時も
雨染みをある程度防げることになります。
ちなみに二つのクリームで撥水の差が出たのは①のクリームがペースト状に対して②のクリームは乳液のようにとろっとしているため、革の表層に早く浸透したからだと推察します。
②の方がこの革に対しては優秀ではありましたが、溶剤を含まない①のクリームはカーフなどデリケートな革には適しているはずです。また、この革でも何度か塗り重ねて落ち着かせると結果はまたちがったかと思います。
いずれのケア製品も千円程度で買うことができますので、参考まで。
撥水スプレーは傘に噴霧したり、帆布のバッグなどにあらかじめ使っておくと汚れ防止もなりますよ。
それではまた。
ヌメ革への撥水スプレーの実験記事は以下です。
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